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さて、

ここ最近、できる限りで人のことを考えて人のために行動して、その人が幸せになってくれればそれでいいと思っていた。その人、とは特定の人物ではなく、例えば友達だったり、仕事で出会った人だったり、とにかく私は仲のいい、もしくは嫌いではない人が泣いているより笑っていてくれればそれでいいと思って、最近を過ごしていた。でもそれは本当は人を想っているのではなく、自分ができなかったり、頑張れなかったりしたから、代わりにその人の苦難を使って自分の成功体験か何かを満たそうとしていたんじゃないかと思い始めてきた。どうしたらそんなひねくれた考えができるのか自分でも驚く。
ただふと我に返ったとき、手元をみたら何も確かなものがないように思えた。さっきまでその人が笑ってればいいとか言っておきながら、じゃあ自分は？と思ったらガラガラと空虚の音がした気がした。
人のことばかり考えてないで、まず自分から、と思い自分を考えてみたとき嫌われるのが怖くて人のことばかり考えていたので何も確かな自分がないように思えた。どこかで自分が大好きで嫌いだった、もっと自分を乱雑に扱って生きたい。

もうすぐ私は仕事を辞める。その時何が残るのか全くわからない、何も考えずにいたわけでもないけど、どこまで考えても考えは達しない。自分の事を考えて生きなければならない。何故今更わかるのだろう、いつも後からついてくる。