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2017年のアウトロダクションが聴こえる

今年もそろそろ終わりそう、先日Aの音源と映像が出て、ああ、夏はそういえばそんなことがあったな、みたいな気持ちになった。 

A ?全国ツアー2017- [DVD]

A ?全国ツアー2017- [DVD]

 

 

この日の事は、よく覚えなくて音源聴きながら思い出していたけど、覚えていないというより誰にも言いたくないに近かった。というのも、Qというアルバムのに対してAというツアーが答えだったので、そういうのをあれこれ書くのはなんか違った。共感が欲しいわけでもなく、自分の感想も言葉に上手く出来る自信もなかったのだけど、御託はいいから行こうか。

音源と映像には、ある曲の歌詞が編集されて聴けない。そしてあの時語ったMCも収録されていない、だからあのライブで起こった事は自分の中にしかなく、公式がどう切り出すのか待っていたのもあって、結局今こうやって感想を書いている。

アルバムを聴いた時の感想は、前に書いた通りだけど、スーツ着てやってきたと思った。そしてメディアで語られているように今までの切り刻まれるような恋愛の曲でもなく、あくまで少年性という感性で作られていた。だから最初聴いた中でも失楽園が一番好きだった。しかしそれらはQという曲のバランスを取るために作られた曲で、私は少年ではなかったから、ぼくという一人称で書かれた曲や少年性の強い曲には正直あまり思うことがなかった。

しかし、ライブで歌われた曲は本当の歌詞で歌われた。その瞬間になんかわからないものがなんとなく輪郭が出てきた。具体的な事を言われてるとやっと察する事ができる、自分はまだまだ鈍感な人間なんだと思った、どんなに感性を磨いても配慮しても所詮自分だけの中でしか感じることができないのだった。

あの時のこと、今でもよく思い出せないのだけど、歌われた歌詞だけがずっと残っている。音源と映像にはぽっかりそこだけがない。思い出すように音源と映像を観て聴いて、初めて自分の中で完成した気がした。少年が社会に踏み出して、少年が終わっていく物語だった。あの少年は何処かに行ってしまって、今はもういないけど、そこには外の世界へ一足先に歩き出した女王蜂がいて、アウトロダクションが鳴った。

 

 

そして、クリスマスの日に恒例のアヴちゃん生誕祭ライブがあった。ロッキンホラーショーの公演を経てワンマンライブがあった。この日は凄かった、Aより凄いと思ってしまった。優しい歌を歌えば歌うほど泣けてきて、モーゼの様に人をかき分けて歌っていた時はもうよくわからな過ぎてついに泣いてしまった。ライブ来て毎回思うけどここの客層はお上品だなと思った。もう告げ口なんかしなくていいんじゃないから、誰にでも認めさせる力があるんだからさ。ヒップホップとロックな新曲も披露されて、益々勢いと表現が上手くなっていくので、きっと来年もこんな調子で最強なんだろうなぁなんて思った帰り道だった。