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8月、涼しくて雨が降ってる

高校の時を思い出す。ていってもろくに学校なんていってないんだけど、ふと目がさめると遅めの朝で、外は車が濡れた路面を走る独特の水を跳ねる音が絶え間なく聞こえていて、薄暗いから夜だか昼だかわからなくて、あーもういいやって学校をサボる。でもそのまま寝続けるほど眠気もなくてこのまま1日終わるのもすごく死にたくなる気がして(もっと前から死にたくなってるんだけど)、夕方くらいから外に出掛ける準備して、バイト行くか1人で遊びにいくかしてた。この時一番自分が社会から外れていて何者かわからなくて、辛いんだけどなにも気力が無くてどうやったら誰にも責められずに居なくなれるかばかり考えていた気がする。バイトしてたからお金は少しあってそんなに欲しくないくせに何か買っては何かを満たしていた。友達もそんなにいなかった。これをずっと繰り返すのか、と思ったら沼みたいに抜け出せなくなるんじゃないかとどこかで思って社会に寄っていったような気がする。少しだけモラトリアムってやつをみんなより早く経験してしまったのかもしれない。
大人になったら朝ちゃんと起きて仕事で責任あることを任されて生きるのなんて怖くないのだと思ってた。だけど今になっても全然何も変わってない気がする。今でもあの頃に外の音を遮断するように効いていた曲を思い出す。あの頃よく聴いていたなって、懐かしくて聴きたくなるんだけど、聴いたら本当に戻ってしまいそうだから聴いていない。あの頃の何もないを繰り返すような気分に戻りたくないくせに。この湿気がある空気がまとわりついてくる。